fuiuuopik’s blog ネタバレあります。ご注意ください。

海外ドラマの感想を備忘録的に書いています。おこがましくも評価をさせていただています。評価は★「時間の無駄であった」★★「お勧めはしない」★★★「視聴を勧める」★★★★「観ていただきたい」★★★★★「是非是非観ていただきたい」となっています。なお、★無し、は「視聴に耐えられなかった(スルーをお勧めする)」ものになります。

THE WIRE ★★★★★

THE WIRE (S1-5)

すごくよかった!!!

もう一度観たいドラマです。


始めはすこし忍耐力が要りますが、s1e4くらいからグングン引き込まれる。

台詞の一語一句が後に繋がり、良い意味で集中力が必要なドラマ。

見終わった後は脳トレした後のような?爽快感あり。

 

素晴らしい点

 

・S1とS3が最高。

・S2は映画のような風情がありました。港湾会社?のジギーが最高。S4もストリートキッズに焦点をあてた別コンセプトでよかった。エイヴォンやストリンガーたちもこんな風に育ったんだなと理解が深まる。

・個人的にはS2から出てくる蝶ネクタイの槇原敬之さんのような方ステキすぎ。オマールも格好良すぎ。

・警察の上司がゲイバーに居るシーンがあったり、FBIのプロファイリングのシーンなど、ところどころファンサービス?的なシーンもあって、楽しめる。

・途中から出てくる女性のギャングさんが個性強すぎて魅了されます。「she」って呼ばれていなければ女性だとは気づけない。

・警察の上層部の方が亡くなった会、マクノルティのお別れ会など、パブのシーンが同僚愛に溢れていて素敵。

 

疑問点

・ジミー・マクノルティがモテ過ぎ(笑)

デアンジェロの奥さんやお姉さんからは「bull shit hair」とか、元上司からもちりちり頭とか呼ばれているのに、なぜあんなに容姿端麗な色んな女性から集られ、すぐにセックスさせてもらえるのか、謎過ぎでした。子どもが観たら?「女はセックスがしたい生き物だ」と誤解されてしまいそうで怖かったです。その点ゲイのキーマがが素晴らしかったので、バランスしていましたが。

・私の教養のなさ故ですが、政治に興味がないからか、S4あたりから頻出してくる「市長編」は飛ばしてみてしまいました。

ギリシャ人の大ボスのおじいさまは国家機関のCIということでしょうか?

それならS6があるのかな??

 

最後に

「組織体質」が本当に良く描かれています。殆どのおじさんが腐っているところ、そして「自分は良い仕事をしようと熱心に取り組んでもしてもお役所の方針に振り回されてしまう」ところには共感せずにいられませんでした。

その中で①バンクや、笑顔が素敵なランズマンのように、組織に期待せずに割り切って諦めて?やっていくのか ②フリーマンの様に、副業をし、年金は確保、仕事で知り合った人と結婚して幸せになるのか ③マクノルティの様に妥協せずひたすら自分自身を追い求めるのか ④プリッツのように、潔く転職し(彼が教師としても警察以上にうまく行くかはまだ未知数だったが)新天地に活路をもとめるか

という生き様から、私自身も大きな示唆を得ました。